2016年08月08日

癇癪を起こす子供にどう接すればいい?応用行動分析:ABA

応用行動分析とは?


応用行動分析(ABA)というのは、行動分析を応用し不適応的な行動を減らしたり適応的な行動を増やすことを目的とした行動的技法です。

応用行動分析は、しばしば自閉症などの子供の行動変容を目的として用いられます。


応用行動分析のやり方


応用行動分析(ABA)では、複雑な現象を、A(先行子)B(行動)C(結果)の3つに分けます。


■癇癪を起こす子供の事例
A.ひとりで遊んでいる
B.癇癪を起こす
c.心配して誰かが近寄って来てくれる

このように癇癪という問題行動をABCに分けて分析していきます。
この場合、ひとりで遊んでいる状況(A:先行子)を無くすか、近寄っていく(C:結果)ことをやめる、
という支援方法が考えられます。

しかし、ひとりで遊んでいる状況を無くすことは現実的に不可能な場合があるため、
C(結果)にアプローチすることになるかもしれません。
つまり、[心配して誰かが近寄ってきてくれる]の代わりに癇癪を強化しない結果をもたらします。


■電車に乗れない事例
A.先行子・・電車を思い浮かべる
B.行動・・電車を避ける
C.結果・・不安が起こらない(負の強化)

電車に乗ることを避ける行動をした後、不安が生じないという結果(C)をもたらしています。
そのため、行動が強化されて電車を避け続けるようになります。
これは負の強化によって回避行動をとるようになったと解釈できます。

不安が生じるようになるメカニズムは古典的条件付けから説明されますが、
不安が生じないように回避行動をするメカニズムはオペラント条件付けから説明できます。



ステップアップ-先行子について-


少し詳しい話になります。

標的になる行動の直前の刺激のことを先行子といいます。
※先行事象・先行刺激・A・状況など呼び方はいろいろあります。


先行子を分けると弁別刺激確率操作の2つになります。

弁別刺激は、[結果によって強化される行動]の前に存在する先行子です。
きっかけと言うとわかりやすいかもしれません。

確率操作は、行動が生起する確率を高める先行子です。
体調の良し悪し、一緒にいるメンバー、眠気など様々なものが確率操作になり得ます。

例えば、-----------------------------------------
気分が悪いときに(確率操作)、近くで大声を出されると、泣き叫ぶ。
泣き叫ぶと大人が心配してくれる。
------------------------------------------------

この場合、普段は大きな声を出されて泣き叫ぶことは少なくても、
気分が悪いことによって、大きな声を出されたときに泣き叫ぶ確率が上がっているのかもしません。


まとめ


・応用行動分析(ABA)は行動の増減を目的とした行動的技法
・ABCに分けて分析する
・A(先行子)とC(結果)にアプローチすることで行動(B)の増減を目指す



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2016年08月07日

療育で誰もが使っている[応用行動分析]

療育現場で起こる子供の行動問題


発達障害児の療育で欠かせないのが応用行動分析(ABA)です。
応用行動分析のセラピストは子供の様々な行動問題に対応します。


療育では、とりわけ自閉症児やADHD児の行動問題がつきものです。
《トイレに流れないものを流して詰まらせる》
《おもちゃをなげる》
《机をたたく》
《掲示物をやぶく》
《他の子供の髪をひっぱる》
などなどきりがありません。


応用行動分析ではこのような行動問題に対処します。



三項随伴性


応用行動分析では、随伴性の操作による行動の増減を目指します。
随伴性はすでにご存じでしょうか?

例えば---------------------------------------------------
ひとりでポツンといる状況下でオモチャを投げると、「コラ」と周囲の大人が叱ります。
そうすると同じような状況下で同じような問題行動を繰り返すようになります。
--------------------------------------------------------

このような一連の流れを単に随伴性とも言いますが、先行事象⇒行動⇒結果の3つの繋がりで考えているので特に三項随伴性と言います。




少し脱線しますが、この事例の場合は「コラ」と叱られることがオモチャを投げる行動を維持していると考えられるので、「コラ」という声かけは報酬と捉えます。

もしかしたら一人でポツンといるよりも、叱られてでも注目されたかったのかもしれません。




非常によくある行動分析の勘違い


ここで行動分析で非常によくある勘違いは「叱ることが罰、褒めることが報酬と考えること」です。
叱る・怒ることは必ずしも罰ではありませんし、褒める・物をあげることが必ずしも報酬ではありません。
行動分析では行動の結果そのものが「報酬だ」「罰だ」とは言いません。

教育や療育現場でしばしばこの勘違いが見られます。
「悪いことをしたら叱るべきだ」と聞くと納得しそうになりますが、
問題行動を減らすのが目的であれば叱ることが逆効果になってしまう危険性があります。


では報酬や罰っていったい何でしょうか?



報酬と罰って?


行動分析(応用行動分析)では、行動を増やす機能をもつ結果を報酬行動を減らす機能を持つ結果を罰と呼びます。


簡単に言うと
叱った後に行動問題が減れば、叱ることは罰だ
叱った後に行動問題が増えれば、叱ることは報酬だ
と考えるということです。



下のページで応用行動分析の入門書として読みやすい本をランキングにしています。
http://behavior-psycho.seesaa.net/article/438008747.html

posted by 心理士さん at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動的技法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月19日

応用行動分析で言うところの[行動]とは何か?

応用行動分析学でいう行動とは何か?


この中で応用行動分析でいうところの行動はどれでしょうか?
・朝目が覚める
・歯磨きをする
・学校に向かう
・雨にうたれる
・雨が目に入り瞬きをする
・学校の発表時間で黙っている





どれが行動かわかりましたでしょうか?


オペラント行動


・歯磨きをする
・学校に向かう
は行動です(オペラント行動)。

レスポンデント行動


・目に雨が入り瞬きをする
は行動です。
...がレスポンデント行動と言って上のオペラント行動とは違います。

行動ではないもの


・朝目が覚める
・雨に打たれる
・学校の発表時間で黙っている
は行動分析でいうところの行動ではありません



応用行動分析では1番目のオペラント行動を扱います。



posted by 心理士さん at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする