2015年09月15日

自分に言い聞かせる 自己教示訓練

自己教示訓練とは?


自己教示訓練とはマイケンバウムが考案した認知的技法です。

自己教示訓練では修正したい自分の行動上の問題や、認知・感情を、自分に言い聞かせることを行います。

自分に言い聞かせるセルフトーク


セルフトークは自己教示訓練の特徴です。
自分で自分に説得的に指導的な命令を出します。

セルフトークは「声に出す」場合もあれば内言によって「心のなかで」行う場合もあります。

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2015年07月01日

心の奥にある信念―スキーマ―

スキーマとは?


認知行動療法で言うスキーマとは、「情報処理・行動に影響を与えるような知識」と言えるかもしれません。
もしくは、「刺激に対してどのように反応(考え・行動・気持ちなど)するかを決める枠組み」とも言えるかもしれません。

「人はすべて悪だ」というスキーマを持っていたとすると、よくある普通の行動を見ても「悪意があるな」と
情報処理がゆがめられ、行動にも影響します。

例えば以下のようなスキーマがあります。
・疎外スキーマ・・・仲間はずれにされ孤立している
・見捨てられスキーマ・・・自分は見捨てられる
・失敗スキーマ・・・何をやっても失敗する
・自己犠牲スキーマ・・・自分よりも他人を優先しなければならない
・悲観的スキーマ・・・いつも悪い結果になる

見捨てられスキーマを持っている人は、恋人の冷たい態度に「私に飽きてるんだ、捨てられるかもしれない」
と考えるかもしれませんし、「フラれるくらいなら自分から別れを言おう」と行動にも影響するかもしれません。



認知療法におけるスキーマ


ベックが考案した認知療法では、「自動思考からスキーマを特定」しようとします。
自動思考とは、たとえば、嫌なことがあったときに自動的に頭の中で考えていることです。
自動思考の根底にはスキーマがあると考えられ、スキーマの影響で自動思考が生じるとされます。


スキーマの起源


発達心理学のピアジェは、「シェム」という言葉を使っていますが、スキーマと同様の意味です。
ピアジェの発達理論におけるシェムは、子供が環境との相互作用の中で精緻化し発達していく認知の枠組みです。
たとえば、「ポールに力を入れたらへこむこと」や「足に力を入れると固くなること」などを子供は学習していくわけですが、これはシェム(認知)が発達していると考えられます。
「ゴルフボールに力を入れてもへこまないこと」を経験した子供は「力を入れてもへこまないボールもあるんだ」とシェム(認知)を修正します。




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2013年11月30日

認知心理学の始まり

認知心理学の始まり


認知心理学は、行動主義心理学から発展していきました。

従来の行動主義心理学では、「刺激S⇒反応R」で学習を研究してきましたが、
認知心理学では、コンピュータになぞらえて、「入力⇒処理⇒出力」のように媒介変数を考慮して研究がすすめられます。


古典的行動主義のS-R理論から始まり、新行動主義では、S-O-R理論が提唱され、認知心理学の発展に寄与しました。S-O-R理論の「O」は認知・知覚・欲求などでしたね。

行動主義 ⇒ 新行動主義 ⇒ 認知心理学



認知心理学の認知とは?


認知とは先ほど説明したように受け取った情報を「処理」することです。
処理とはどんなものでしょうか?

・みんなが笑っているといった情報を知覚(入力)⇒
・みんな馬鹿にしていると考え(処理)⇒
・ほかの人に八つ当たりする(出力)

ここでの処理(認知)は、みんな馬鹿にしていると考えることです。
「入力」は基本的にみんな同じ情報を入力していますが、「処理」の部分は、
人によって異なり、経験や知識によって影響されます。

S-O-R理論の「O」もそうでしたが、
認知心理学の「処理」は個人差を説明できる媒介変数なんですね。

研究されている認知


上の例は、バイアスのかかった情報処理が認知となっていますが、認知は他にも、
「対処効力感」「原因帰属」「視覚情報の立体化」「自動思考」「スキーマ」
など多種多様なものがあり、研究されています。



認知心理学と行動心理学の違い


認知心理学と行動心理学の違いは媒介変数を入れて考えるということです。
同じ状況に置かれても人の反応はそれぞれ異なります。

従来の行動心理学では、もっぱら刺激と反応で学習が成立すると考えているので、
個人差が上手く説明できない現象もありました。
その個人差を「処理」つまり「認知」が上手く説明してくれるんですね。






タグ:認知の歪み
posted by 心理士さん at 18:52| Comment(0) | 認知心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする