2013年11月30日

「自己効力感」と「結果予期」でやる気を引き出す

動機づけ


どうすればやる気を引き出すことができるのかをバンデューラの「自己効力感」と「結果期待」の考えをもとに考えてみましょう。
そして「心理カウンセリングでやる気がないクライエント」「勉強をやらない子供」「仕事でやる気のない部下」に対して実践する方法を考えてみましょう。

今回は仕事でやる気のない部下への介入法です。


自己効力感と結果期待


・自己効力感
自己効力感は「やればできる」といった自信のようなものです。
・結果期待
結果期待は「やればどうなるか」といった結果の予測です。

仕事でやる気のない部下Aさん


自己効力感は仕事場でも応用できます。
「仕事でやる気が出ない人をやる気にさせる」「やる気のない部下を育てる」際にも自己効力感の考えを応用できます。

仕事でやる気のない部下Aさんは「どうせ自分なんか一生懸命仕事してもいい結果が得られるわけがないんだ」と考えています。

自分は仕事を真剣にやっても大した成果がでないだろうと考える人は、自己効力感が低い人です。
自分のやる気を高めたり、部下のやる気を高めるには、自己効力感をアップさせることが重要です。

仕事でやる気のない部下Aさんをやる気にさせる


この部下の場合、やる気がない原因として「自己効力感の低さ」がありました。
自己効力感を高めるには「達成経験」「代理経験」「言語的説得」「情動喚起」の4つの要素があります。

そこで「達成経験」に注目して部下に介入してみましょう。

・達成可能な目標を設定する
達成経験をして部下のやる気を高めるには、大きすぎる目標を課すのではなく、達成可能な小さな目標を設定し、少しづづ難しいものにしていきましょう。
・達成したことにフィードバックを与える
そして部下が仕事を達成できた時にはフィードバックを与えましょう。
直接褒めてもいいでしょうし、達成できたことを見える形で提示してもフィードバックとして効果があるでしょう。たとえば、表にして達成するたびにシールを張るなど。
達成したことにフィードバックを与えることによって達成経験が意識されて自己効力感が高まる可能性があります。

そうすることで、部下の自己効力感が高まり、部下のやる気を引き出すことができるかもしれません。


仕事でやる気のない部下Bさん


やる気には自己効力感だけでなく、結果期待も影響します。

仕事でやる気のない部下Bさんは「自分は有能だし一生懸命やればいい結果が得られるけど大して褒めてもらえないし、良いこともあまりない」と考えています。

Bさんの場合、自己効力感は高いけれども結果期待が否定的なものになっています。
これではBさんのやる気はでないでしょう。

この場合は結果期待を良いものに変えることが介入ポイントになりそうです。

結果期待を変えるには、部下が仕事を熱心にしたときには褒めたり、部下が何かを達成できたときに報酬を与えることができるかもしれません。
これは部下が何を求めているかによります。
褒めることを求めている部下もいれば昇進や給料アップを求めている人もいることでしょう。
部下が何を求めているかを見定めて報酬を与えてみましょう。

そうすることで部下の結果期待は肯定的になり、やる気を引き出すことができるかもしれません。

posted by 心理士さん at 17:00| Comment(0) | 動機づけ実践編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする