2016年05月18日

行動心理学(全般的)のおすすめ本

行動心理学の本(一般向け)
まずはじめは、だれでも読める行動理論の本です。
はじめての応用行動分析 日本語版
発達障害支援の現場などで特に役に立つ応用行動分析の入門書です。
基本となる行動理論などの解説があり、例題も載っているので実践にも応用できます。
読みごたえはあるのでさくっと読めるものとはいえませんが、基本を押さえておくには良いでしょう。

行動分析学入門
行動分析の入門書です。




新世代の認知行動療法
熊野先生の本で第三世代の認知行動療法について紹介されています。ACT、マインドフルネス、メタ認知療法、弁証法的行動療法などについて解説があります。部分的に難しいこともありますが新しい認知行動療法の流れを把握するには良いでしょう。




ケースで学ぶ行動分析学による問題解決


どちらかと言うと実践に向けた行動分析の本です。様々なケースを元にどのように分析していくかが分かりやすく書かれています。



やや専門的
ここからは、やや詳しく専門的に行動理論を知りたい人のための本です。
応用行動分析学




かなり専門的
専門的な内容の本となります。
オペラント行動および動機づけ行動のセッション内変動に関する数量モデルによる研究
入門書を全く読んでいない方は、まずは入門書をいくつか読むことをおすすめします。




本を読むのは苦手な人のための教材
本を読んでも理解できない、記憶できない、読む気がおこらない、という人の場合はDVDの方がスッと頭に入りやすいのではないかと思います。










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2016年01月24日

PTSDへの持続エクスポージャー 

PTSDへの持続エクスポージャー法のやり方


PTSDへの持続エクスポージャー1を先にお読みください。

Foa(フォア)が提唱したPTSDの持続エクスポージャー療法
はトラウマ体験を想起してもらい、そのときの感情を十分に感じながら語る「想像エクスポージャー」が主な技法です。
「想像エクスポージャー」ではトラウマ体験時の記憶を想起して、詳細に出来事やそのときの感情を言語化していきます


そのほかにも、日常生活で回避していることに直面化する「現実エクスポージャー」や「認知の歪みの再構成」も含まれます。



持続エクスポージャーの注意点1―モチベーション―


持続エクスポージャーの考えではトラウマ記憶の回避がPTSDの原因であると考えられています。
しかし、PTSDのクライエントは意識的にトラウマ記憶を想起することを避けようとします。
持続エクスポージャーではトラウマ記憶を想起させてそのときの感情を感じながら語る「想像エクスポージャー」を行いますが、トラウマ記憶の想起回避が強ければ治療の妨げとなる可能性があります。


このPTSDにみられる特徴は通常の現実エクスポージャーと同様の注意点です。

トラウマ記憶の想起回避は持続エクスポージャーの注意点というよりも、
PTSD治療における困難な点と言う方が正しいかもしれません。


注意点1の対処方法


PTSD患者に持続エクスポージャーを行う場合、心理教育によってPTSDの症状を理解して持続エクスポージャーに取り組むモチベーションを高めることが重要です。

トラウマ記憶の想起を回避をしていることでPTSD症状が慢性化していることを理解して、
トラウマ記憶へ直面化することの重要性の理解を促すように心理教育を行います。



持続エクスポージャーの注意点2―解離症状の有無―


またPTSDに解離症状が伴う場合、トラウマ記憶そのものの存在を否定しています。
解離症状によって記憶が完全に欠落していれば治療に訪れることはないかもしれません。
しかし部分的に記憶を想起している場合には治療に訪れる可能性があります。

解離症状を伴う場合、感情的には全く恐怖を伴わない場合があります。
トラウマ体験について淡々と話していたり恐怖している様子がなければ解離症状が伴っていることが疑われます。


問題点の対処方法


解離症状によって恐怖感情が伴わない場合、
体験時の身体感覚を丁寧に聞いていったり、どのように感じたかを明確にしていくことで、
治療が促進されることが期待できます。



持続エクスポージャーの注意点3―意識の解離―


解離症状が記憶のみではなく意識にまで影響することがあります。
「意識の解離」は解離性人格障害として理解されるものです。
急に冷静になったり感情表現が乏しくなったりする場合は意識が解離しているとも考えられます。
また、「意識障害」によって自分が治療を受けていることや治療を受けに来たこと自体わからなくなることもあります。


注意点3の対処方法


このような「意識の解離」「意識障害」がみられる場合は持続エクスポージャーを中断することが必要になる場合があります。
また、意識障害を呈する場合は、大きな声で話しかけたり手を握ったりすることで、回復する場合があるとのことです。



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2015年11月17日

PTSDへの持続エクスポージャー法1

PTSDへの持続エクスポージャー


Foaらの創始した認知行動療法である持続エクスポージャーがPTSDへの治療方法として注目されています。

米国科学アカデミーでは、PTSDに対する治療法で唯一十分なエビデンスのある治療法とされています。


持続エクスポージャーの治療メカニズム


FoaはPTSDの原因は「トラウマ記憶への回避」であると仮定しています。
そのため治療では回避とは逆の直面化を行うことが必要であると考えます。

持続エクスポージャーの本質は「記憶の想起で傷つくことはないことを体験」することなので、体験を語ることによるカタルシス効果を期待しているわけではありません。
患者は記憶を想起すること自体が傷つくのではないかと感じていると考えられます。
そのため持続エクスポージャーによってトラウマ記憶に直面化して、記憶を想起では傷つくことはないことを体験していきます。

こうしてトラウマ記憶への直面化を行うことによって、
「体験した記憶の順化」「体験した記憶の処理」を促進します。
そして以下に説明するように自然治癒を促します。


PTSDは異常?


PTSDは異常な体験に対する正常な反応であると考えられています。
そのため時間の経過とともに自然に治っていくと考えられます。
PTSDには自然寛解が多く、治療をしていなくても半数から70%程度が自然に回復するとPTSDガイドラインに示されています。


では「PTSDは異常ではないので治療しなくてもよいのか?」という話になりますが、
PTSDの本質は「発症」することではなく「慢性化」することにあります。言い換えれば自然治癒が妨げられていることです。

自然治癒を妨げて、症状を慢性化させている要因は「トラウマ記憶の回避」です。
「トラウマ記憶の回避」がPTSDの自然治癒を妨げているということです。

そのため持続エクスポージャーでは
PTSD症状を慢性化させている「トラウマ記憶の回避」を取り除くことによって自然治癒を促します。


持続エクスポージャー療法の入門書


PTSDの持続エクスポージャー療法はPTSDに対する持続エクスポージャー療法の本です。
著者は持続エクスポージャー療法を考案したFoa(フォア)で、翻訳もわかりやすくなっています。

本の構成は以下の通りです。
第1章 治療者のための基本的情報
第2章 トラウマ体験者の治療における評価方法と注意
第3章 セッション 1
第4章 セッション 2
第5章 セッション 3
第6章 中間セッション
第7章 最終セッション
第8章 患者に応じた問題の予測と治療の修正:効果的な情動的関わりの促進


青年のPTSDに対する持続エクスポージャー療法



posted by 心理士さん at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動的技法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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