2015年07月30日

広場恐怖はなぜ起こる?-広場恐怖のメカニズム-

広場恐怖のメカニズム


認知行動療法では、広場恐怖は条件付けから説明されます。
つまり、環境の何らかの刺激と恐怖反応が条件付けられるわけです。
これは、アルバート坊やの恐怖条件付けと同様に、古典的条件付けです。

オペラント条件付けによる回避行動


広場恐怖の場合、公の場面を回避して近づかないようにすることがあります。
これは、オペラント条件付けによって説明されます。
つまり、公の場面を回避することによって嫌なことをしなくて済みます(嫌子出現の阻止)。
そうなると回避行動が維持されることになります。

詳しくは回避条件付けで。


広場恐怖への認知行動療法


上記のように、広場恐怖の場合は、環境の刺激と恐怖反応が条件付けられていると考えられます。
続きを読む
posted by 心理士さん at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

パニックはなぜ起こる?―パニック発作のメカニズム-

パニック発作のメカニズム


認知行動療法では、パニック発作は古典的条件付けによって説明されます。

つまり、「軽微な身体的変化」と「パニック発作」の条件付けがパニック発作のメカニズムとなります。
軽微な身体的変化が生じると自動的にパニックが生じるということです。

これは古典的条件付けによるS-R連合です。
ワトソンのアルバート坊やの実験で言えば、軽微な身体的変化はウサギ(S)で、パニック発作は驚愕反応(R)に相当します。


パニック発作への認知行動療法


軽微な身体的変化とパニック発作が条件付けられていると考えるため、
この繋がりを断つことが治療になります。つまり軽微な身体的変化が生じてもパニックが生じないようにするということです。

パニック発作という反応を消去するためには、軽微な身体的変化のみを繰り返し提示することで、パニック発作が生じないようにします。

その具体的な方法は、自ら呼吸を荒くして過呼吸のような状態を作ったりします。
これは内的エクスポージャーや身体感覚エクスポージャーなどと呼ばれます。


参考書籍「不安もパニックもさようなら。不安障害の認知行動療法」

専門家的な内容ですが、不安やパニックについてはこの一冊をしっかり読めば理解できます。
専門的な書籍のためやや高めですが、値段以上の価値があったと思います。


次回も認知的・行動的な視点から広場恐怖を理解していきます。

posted by 心理士さん at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動的技法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月01日

心の奥にある信念―スキーマ―

スキーマとは?


認知行動療法で言うスキーマとは、「情報処理・行動に影響を与えるような知識」と言えるかもしれません。
もしくは、「刺激に対してどのように反応(考え・行動・気持ちなど)するかを決める枠組み」とも言えるかもしれません。

「人はすべて悪だ」というスキーマを持っていたとすると、よくある普通の行動を見ても「悪意があるな」と
情報処理がゆがめられ、行動にも影響します。

例えば以下のようなスキーマがあります。
・疎外スキーマ・・・仲間はずれにされ孤立している
・見捨てられスキーマ・・・自分は見捨てられる
・失敗スキーマ・・・何をやっても失敗する
・自己犠牲スキーマ・・・自分よりも他人を優先しなければならない
・悲観的スキーマ・・・いつも悪い結果になる

見捨てられスキーマを持っている人は、恋人の冷たい態度に「私に飽きてるんだ、捨てられるかもしれない」
と考えるかもしれませんし、「フラれるくらいなら自分から別れを言おう」と行動にも影響するかもしれません。



認知療法におけるスキーマ


ベックが考案した認知療法では、「自動思考からスキーマを特定」しようとします。
自動思考とは、たとえば、嫌なことがあったときに自動的に頭の中で考えていることです。
自動思考の根底にはスキーマがあると考えられ、スキーマの影響で自動思考が生じるとされます。


スキーマの起源


発達心理学のピアジェは、「シェム」という言葉を使っていますが、スキーマと同様の意味です。
ピアジェの発達理論におけるシェムは、子供が環境との相互作用の中で精緻化し発達していく認知の枠組みです。
たとえば、「ポールに力を入れたらへこむこと」や「足に力を入れると固くなること」などを子供は学習していくわけですが、これはシェム(認知)が発達していると考えられます。
「ゴルフボールに力を入れてもへこまないこと」を経験した子供は「力を入れてもへこまないボールもあるんだ」とシェム(認知)を修正します。




posted by 心理士さん at 07:52| Comment(0) | 認知心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。